損益分岐点について調べると、ネット検索だと80歳10か月、ChatGPTに聞いたところ、80歳頃が損益分岐点と答えが返ってきました。ただこれは恐らく「額面」での計算ではないのか?ねんきん定期便の額が手取りではないことに気づいてから、こういう調べものは手取り額にこだわっています( ´艸`)。はたして「手取り額」だと変わるのか?が知りたかったのですが、答えがありました!
「額面」VS「手取り額」の損益分岐点
まさにこれが知りたかったんです!ありがたやー。ちなみに「額面」だとこちらの動画では80歳8か月が損益分岐点でした。
これを「手取り」で計算すると、どうなると思いますか?私は全く予想も立てられませんでしたが、答えは…「82歳6か月」。約2年後ろにずれこむとのこと!動画では繰り下げパターンについても計算してくれていいます。
寿命について予想してみる
夫のお父さんは、79歳で亡くなりました。夫の祖父は確か80歳前半でした。祖母は祖父よりも長生きで90歳前半だったけど、女性は長寿の傾向があるし、夫の予想寿命は80歳前後かな~。その頃の医療の発達を加味しても、90歳まで行く可能性は少ないような。
82歳と半年以上生きないと、65歳で受給したところでお得とは言えないのです。これはかなりの説得材料になるぞ( ´艸`)
ちなみに私は多分長生きです( ;∀;)。母方の祖母が104歳で、施設でお世話になっていて車いす移動だけど基本元気。父方祖父も99歳と長寿。なので老後資金は死活問題なのです!長生きリスクというやつですね。
これまで、寿命についてじっくり考える事なんてなかったけど、何歳まで生きるのか?なんとなくでもイメージしておかないと、資金計画も立てずらい。
物価上昇/インフレについて
ちょっと前にキャベツが1個400円の高級野菜になってしまったことがありました。あの頃は他の葉物野菜も軒並み値上がりで困りました。我が家はそれ以来、アルファルファやスプラウト、豆苗の出番が増えました。そしてお米の値上がり(;’∀’)。2025年8月時点でまだ普通のお米は4000円以上しますね。先日ついに備蓄米を購入してみました。
これらの野菜やお米は極端な値上がりで、特に野菜は元に戻ってくれていますが、今後の物価上昇は止まらない様子。最新の上昇率はこちら。そして日銀は今後毎年2%ずつ物価上昇する予測をたてているそうです。
これまで「消費者物価指数」なんていう難しい言葉はスルーしてきましたが、確実にのしかかってくるのだなと老後資金を気にし始めてから実感しています。
2%上昇を10年間続けたら?
1年後:100円 × 1.02 = 102円
10年後:100円 × (1.02)¹⁰ ≒ 121.9円
20年後:100円 × (1.02)²⁰ ≒ 148.6円
つまり、今100円で買えるものは10年後には約122円に、20年後には約149円になります。
「1割ちょっと値上がり」ではなく、10年後で2割以上、20年後で5割近い値上がり になるのがポイントです。
身近な例で考えてみる
- コンビニのおにぎり → 今150円 → 10年後は約183円 → 20年後は約223円
- 牛丼並盛 → 今500円 → 10年後は約610円 → 20年後は約743円
- 光熱費1万円 → 10年後は約12,200円 → 20年後は約14,860円
少しずつの上昇でも、10年積み重なると 生活費全体で月1〜2万円増える ことも珍しくありません。キャベツだけが値上がりするわけでは無く、必ず払わなければならない食品や光熱費すべてが上がるのですから、具体的に想像してみると恐ろしい。
結論:損益分岐点は更に後ろにずれる
手取り額の損益分岐点が82歳でしたが、上記のようなインフレを考えると「差額の価値が目減りする」ので、損益分岐点は更にもう少し後ろにずれ込むことになります。低く見積もって83歳くらいでしょうか。
※インフレ対策として年金には物価上昇分がプラスされるのですが、実際の上昇率よりは低く設定されるそう(マクロ経済スライド)。上昇率全部を補足してくれるわけではないみたいで、インフレからは逃れられません。
よく繰り上げ受給派の人が、今後インフレでお金の価値が下がるのだから、早いうちにもらっておいた方が得だというのは、こういうからくりを言っていたのですね。これも、65歳受給派の夫を説得するのに使えるポイントになります。受給額が上がると、引かれる税金や社会保険料も増えるし。
私の勝手な寿命予想80歳頃の夫に関しては、もう繰り上げ受給決定で問題ないような!
問題は、損益分岐点を超えて長生きしそうな私です。これだけ物価上昇するなら、ちょっとでも多い年金をもらった方が安心なのかも?調べれば調べるほど、ちょっと良く分からくなってきました( ゚Д゚)
おまけの懸念事項
繰り上げ受給を考える理由の最後は、政府があまり信用できない、ということです(小声)。年金に関する改変はこれまで幾度となくありましたが、これからもあり続けるでしょう。それらの改変は、少子化の中、年金制度をどうにか保つための改変なので、私たちにとって嬉しいことではないはず。私が一番恐れるのは、今の基準の65歳受給が、70歳にずれるのでは、ということ。となると、65歳が繰り上げ受給になってしまい、計画が大幅にずれます。会社が再雇用で給料を下げたりせず、65歳定年にしてくれるのならまだしも、そこまで一緒に制度が変わるのかどうか。これを考えると焦るんですよね~。
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